sun and moon

since’06.11/25 。HP復活しちゃいました。こちらはtext blogです^^
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キスの温度〜Marriage diary 2〜【に】

►2008/05/29 17:20 

『へぇ〜







ウワサには聞いてたけど、想像以上に美人じゃね?』










『だろ?



一体どこからこんな美人連れてきたんだ?』











『あんな美人が秘書だったら 休日返上で毎日でも仕事するよ。






もちろんプライベートでも一緒だけどな♪』












『肝心の次期後継者は こんな美人を傍に置いて





手も出さないなんてホント信じられねーよな?』











『あいつ、やっぱり女を見る目がねーよ』












『そうだな、あー見えてかなり経験不足だし(あらゆる意味で)、




女の品定めが わかんねーのかもな。




あぁ〜かわいそ〜





同じ男として同情するよ』










『アハハハハ・・・言える言える』





















・・・あのぉ・・・・・













・・・あのですね?・・・











・・・あたし・・ここにいるんですけど?・・・













大きなテレビの画面を見つめながら、




あたしが ここにいることも忘れて





いかにも”彼等らしい”軽快なトークが続いている。
















『ちょっとぉ!





二人ともいい加減にしなさいよね!




たかが秘書じゃない?





つくしの方が ぜ〜っっったい!!!お似合いなんだからねっ!』













愛らしい頬をふくらませ 





彼等の間に割って入る あたしの弁護人・・・滋さん。













『そうですよ!





いくら先輩より『美人』で、『スタイル』がよくて、『大人』だとしても



道明寺さんに限って 他の人に心変わりするなんて ありえませんよ!』















・・・桜子・・・









・・・微妙なフォローありがと・・・















『美人』・・・確かに。        あたしとは比べ物にならないぐらい。



『スタイルがいい』・・・同感。   身長も高いしあいつと並んでも違和感なし。



『大人』・・・納得。          あたしには持ち合わせていないものを持っている。










・・・やっぱり、男の人ってそういう人が 好みなのかなぁ・・・









頬杖をつきながら気づかれないように 小さなため息をひとつ。








美作さんのお母様お手製のチーズケーキをひとくち頬張ると





想像以上に甘酸っぱい味が口の中に広がって・・・





今のあたしの複雑な心境を物語っているかのよう。


















テレビ画面に映るあいつは クールな表情でインタビューを受けている。





こんな表情・・あたしの前では1度も見せたことがない。






仕事の『ON』と『OFF』をしっかり切り替えて 邸に戻ってくるから、




一緒にいるときの ガキみたいなあいつが、





テレビに映っている 大人のあいつと同一人物だなんて信じられない。










でも・・・








”あの人”は違う。







あたしの知らない『ON』のあいつを知っている。












一度だけ・・・







そう・・・







たった一度だけ・・・








すれ違っただけなのに・・・








あの日から ”あの人”の存在が頭から離れない。










あの瞳。






ほんの一瞬だけど 感じ取った何か。









ただ それがあたしに対して プラスなのか、マイナスなのか。








その「何か」が自分でも解らないんだから・・・厄介。











その日の夜、差し障りがない程度に聞いてみようとも思った。






”あの人”のことを。







けれど、聞いてどうなるというのだろうか?








聞いたとして 何かが変わるというのだろうか。








ただのあたしの思い過ごしかもしれないのに。








妙な勘繰りはあたしには似合わない。








何よりあいつが そーいうの嫌がると思った。







だから・・・







その思いを自分の心のポケットにしまったんだ。







なのに・・・








払拭しきれていない気持ちが 未だに現在進行形。





















窓際の大きなソファーには”例の彼”が





今日も子供みたいにスヤスヤと寝息をたてている。









そんな無邪気な姿を見ていると 





小さなことでくよくよしている自分が情けなく思えてくる。











・・・今までこんなことなかったのに・・・な・・・












たった3日間のNY出張だというのに・・・







もしも二人の間に何かあったら・・・








と、考えたくもないような嫌な想像をしてしまう。












・・・ハァ〜あたしらしくない・・・









・・・こんな気持ち初めてだよ・・・







・・・これって・・もしかして・・俗に言う・・・










・・・”やきもち”ってやつなのかな・・・










・・・ん?・・・











・・・やきもち!?・・・












・・・ない、ない、ない、ないっ! そんなのありえないつーの!・・・










・・・あたしがやきもちなんて・・・








・・・絶対ありえないっ!・・・
















・・・元はと言えば・・・









・・・”あいつ等”のせいだわ!・・・











・・・あまり そのことを考えないようにしてたのに・・・









・・・あたしの前で「美人だ、美人だ」って連呼しすぎっ!・・・
















未だに思うんだよね。








どうして あたしなのか。








どうして あたしを選んだのか。








だって世の中には”令嬢”という煌びやかな肩書きがついちゃう人なんて




たくさんいるのよ!?・・・多分。

(統計を取っていないので自信がない)








あたしなんて その辺にゴロゴロいる一般庶民のひとりだよ?







おまけにビンボーなのに あいつに想われるなんて




天と地がひっくり返ったよーなもの。











第一。







あの頃、楓さんに 思い出すだけで ゾッとするような 嫌がらせをいっぱい受けたもんね。







身分差。






格差。








全てにおいて相応しくない・・・と。










まぁ、今ではそれなりに 認めてもらってるみたいだけど・・・多分。

(これも自分なりの解釈なので自信がない)


















しかし・・・何なのよ?











「話があるから来い」って言われて来てみれば・・・このザマだわ。










「話って何?」って聞いたら、






「別に、なんとなく呼んだ・・・」・・・ですって!?








・・・何となく・・・って何よっ!!!・・・









貴重なあたしの休みを返せ!




美作っ!!!西門ぉぉぉぉぉ!!!














『あぁぁ!!!もうイヤっ!!!』













シーン・・・・













さっきまでテレビ画面に釘付けだった4人の視線が・・・











えっと・・・











キョロキョロと周りを見渡してみる。









ソファーには大きな子供が眠っているけど・・・









彼を見てるわけじゃ・・・ない。











って・・ことは・・つまり・・・










・・・今の大声・・・あたし・・デスカ?・・・










思わずハッとして口元を押さえる。









しかし・・もう遅い。









4人の視線はあたしに向けられたままだ。












・・・と、とにかく!この場を何とか切り抜けなければ!・・・











『あっ、あぁ・・・違うの。





ちょっと考え事してて・・・




し、仕事でいろいろトラブルがあって・・・





つい思い出しちゃって・・・




だから、つまり・・・





あいつのことで叫んだわけじゃないから・・・





アハハハ・・・』










・・・何言ってるのあたし!?





これじゃ まるで『そうですよ』と認めているみたいじゃない!・・・










4人の視線は今もなお あたしから離れない。









『あっ、あたしこれから買い物に行かなくちゃいけないの。




あいつが今夜 帰ってくるから・・・





食事の用意とかしなきゃいけないし・・・





そっ、そろそろ帰るね』











慌てて席を立つあたしに 滋さんが不思議な顔をしてる。








『そろそろって・・・今来たばかりじゃない?』











確かに。







時計を見れば ここに来てまだ15分しかたっていない。








だけど・・・






ここにいたら 考えたくもない余計な妄想がふくらんでしまいそうで・・・







だから・・・












『とっ、とにかく帰るね!』












手元にあった 紅茶を口にし、









『あっ、熱ぅぅぅ!!!ごっ、ごちそうさま!』








舌のヤケドなんて 気にする余裕もないまま、




あたしはその場から逃げるように立ち去った。

















・・・『本当にわかりやすいな』・・・









美作さんが苦笑していたとも知らずに。


































『ハァ〜





何やってるんだろ・・・あたしは』












・・・あぁ・・それより舌がヒリヒリするなぁ・・・










美作さんの家を慌しく飛び出して、






とりあえず大きな通りに出てみたのはいいけど・・・







歩き出す気力がなくて、その場にしゃがみこんでしまったあたし。










『こんなところに座ってると、周りに迷惑なんじゃないの?』











そんな言葉が頭から降ってきて・・・






ようやく自分が通行人の妨げになっているということに気がついた。










『すっ、すみません・・・』










ペコペコしながら 振り返ると・・・









そこにはさっきまで眠っていた子供・・・








もとい。











彼が立っていた。












『どっ、どうしたの?類』













『それはこっちが聞きたいんだけど?』












眠そうにあくびをひとつ。











『あっ、あたしはこれから買い物・・・』












『買い物?』











『そっ、そうだよ!食材とか・・・いろいろ・・・』












『お金もないのに?』













・・・へっ?・・お金?・・・










・・・はっ!・・・












な・・・い。










ない・・・ない、ない!ない!!!









あたしの手にあるはずのバックがっ!









・・・ど、どうしよう!・・・











もしかしてボーっとしてたから誰かに取られたのかも・・・












・・・サァー・・・












血の気がひいていく・・・












『・・・どうしよう。





あのバッグには・・ケータイとか・・・





誕生日に優紀からもらったポーチとか・・・





優菜さんから借りてる本とか・・・






とにかく大切なものが入ってて・・・ブツブツブツ・・・』













『これでしょ?』












・・・へっ?・・・











・・・あっ、ソレっ・・・










目の前に掲げられたのは、






まぎれもなくあたしのバッグだった。







あいつに買ってもらった さんきゅっぱ。
 (¥3980と言いたかったらしい)







しかもバーゲンで!
(そこまで言う必要はないと思うのだが・・・)












『ど、どうして・・・類がこれを?』













『あきらの家にあった』











『あ・・・ほんとに? よかったぁ〜』












・・・慌てて出てきたから 荷物のことなんて すっかり忘れてた・・・













『てっきり盗まれちゃったのかと思ったよ。





ありがとう類、わざわざ持ってきてくれたんだね』








ホッとしながら手を伸ばすと なぜか高く 宙に浮く。













・・・んっ!?・・・











ジャンプしても届かない。










ふいに その主の顔を見上げれば、プププって笑ってる。





  



『ちょ、ちょっと類!





冗談はやめてよ!子供じゃないんだから!』









思い切り頬をふくらませるあたし。






これじゃまるで パン喰い競争みたいじゃないのよ!?










『動揺してたんでしょ?』









『・・・えっ』









『バッグ忘れちゃうぐらい』
















その一言であたしの動きが止まった。












『違う?』













・・・ナニ・・イッテルノ?・・・











『そうなんでしょ?牧野』












あたしの心を探ろうとする類。








・・・いきなり何を言い出すの?・・・









『そっ、それは・・・』










まっすぐな瞳で見つめられると・・・





どう答えたらいいのか解らない。







何もかも見透かされているようで・・・












『じゃあさ、ゆっくりそこのカフェで聞かせてもらおうかな。




まだ11時だしね。






夕食の用意はまだ早いんじゃないの?』











類はあたしの返事も聞かずにスタスタと、




斜め前にある 如何にも高級そうなカフェに入っていこうとする。











・・・えっ?そこって・・もしや?




ちょ、ちょっと待ってよ!





そこは”セレブしか入らない”という噂のカフェじゃない!?・・・










しかも1万円のコーヒーがあるという・・・あの有名なっ!









「コーヒーなんてインスタントで十分よっ!」




・・・って思ってる 未だに貧乏性が抜けないあたしには 無縁の場所だわ。








・・・・帰ろう・・・







・・・うん、それがいい・・・










ドキドキ 緊張するカフェなんて のんびりした気がしないわ。










『類、 あたし帰るから それ返して』











『だーめ。人質♪』














・・・人質って、あんた・・・









・・・バッグは人間じゃないんだから・・・













『来るの?来ないの?』










バッグをヒラヒラさせながら ニヤリ。













・・・ハァ〜・・・











・・・降参・・・











『ちょ、ちょっと・・・だけだよ?』












その返事にニコっとする天使の微笑み。









訂正。







悪魔の微笑み。












・・・あんたのマイペースに あたしが勝てるはずがないじゃない・・・









それを知ってか知らずか・・・







当の本人は何だか嬉しそう。










そんな類と対象的なあたしは、




渋々高級カフェに入ることになってしまったんだ。







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愛のポチをいつもありがとうです^^


本当なら午前中にUPしたかったのですが・・・夕方になってしまいました^^;
ブログランキングを外すと申し上げたのですが、こちらの方から遊びに来てくださっている方も
多いので、もうしばらく続けてみることにしました。

*Marriage diary 2〜【に】は修正しておりません。
HPにUPする際 修正するかもしれません。





〜Marriage diary 2〜【さん】読んじゃう?〜


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キスの温度〜Marriage diary 2〜【いち】

►2008/05/28 11:16 

・・・痛い・・・













・・・周囲から感じる視線が痛いんですけど?・・・















結婚発表から 3ヵ月ほど経つというのに




未だにあたしは時の人。









・・・上司も気持ち悪いぐらい親切だし・・・











・・・同僚も敬語使うし・・・












覚悟はしてたけど、ここまで変わってしまうと



正直働きにくい。













・・・でも・・・








・・・仕方ないよね・・・












あいつと結婚して 働くということは・・・





たくさんのリスクが伴うってことをあたしは知っている。

















Marriage diary 2























周りがざわつきはじめると



そこに誰が現れたのかがすぐに わかった。









月に2度の来社。













昨日は今日に備え 日頃 滅多に顔を出さない上司たちが




あーだとか、こーだとか・・・とにかく口うるさかった。










よほど あいつの存在が恐ろしいみたい。







粗相がないように・・・という気持ちは解らないでもないけど、







こういうときだけ 張り切るのはやめてもらいたい。



















張り詰めた緊張の中、社員一同がその存在に頭を次々と下げていく。










まるで参勤交代の大名みたい。







その大名行列は ゆっくり あたしのいる方へ近づいてくる。










スラリと伸びた手足。











クセのある髪がふわふわと揺れ、






女子社員たちのハートを惹きつけるシャープな瞳。







もちろん、その中にも 掠る程度にあたしもいたりするんだけど。








目立たないようにと・・・ 後ろの方に隠れていたのに・・・








どーして気づいちゃうのかな?










彼はチラッとあたしに視線を向けると、






長い指先で自身のくちびるをそっと押さえる。










それはまるで小さな愛のサインようで。














秘密の暗号のようで。










予測不能な行動に思わずドキドキしてしまう。












さりげない仕草だったせいか、





周りの同僚たちには気づかれることはなかったけれど。







もう・・・そういう行動はやめてもらいたい。





だって、いったん 顔が赤くなってしまうと 




なかなか元には戻らないんだもん。











ひとりで照れていると・・・













ふと 見知らぬ顔と目が合った。









あいつより 数メートル後ろを歩く その人と。










ビシッと決めたパンツスタイルに、





ストレートの黒髪がとても綺麗で・・・








色白。









おまけに美人ときた。












周りの男たちに引けをとらない存在感。








まさにキャリアって感じで。








ここで働いているあたしとは 比べものにならないぐらいだ。










すれ違いざまに あたしに軽く会釈をし、颯爽と歩いていく彼女。









あたしもペコリとつられるように頭を下げたけど・・・




顔を上げたときにはすでに ずーっと向こうを歩いてた。













・・・誰だろ?・・・











・・・新しい秘書さんかな?・・・












あいつの側近には今まで 女の人はいなかったような気がする。








そういえば・・・女は煩わしいって言ってたこともあったっけ。







でも・・・あの瞳・・・








あたしを見る目に少しだけ違和感を覚えたのは・・・







気のせいなのかな?






どことなく 冷ややかな瞳が印象的だった。










妙な胸騒ぎを感じつつも、 あたしは上司に促され持ち場へと戻った。




















『つ・く・しちゃん♪』














・・・この・・声・・・












・・・聞き覚えのある独特のトーン・・・











ゆっくり振り返ると一瞬にしてあたしの目が点になる。












『久しぶりぃ♡』















あたしをギュッと抱きしめてなかなか離そうとはしない。








まるで椿お姉さんの再来のよう。













『・・・くっ、くるじぃ・・・』













いい香り・・・













女のあたしでさえ酔いしれてしまうほど。














『あらら・・・ゴメンなさいね』













あたしの頬を包んでニッコリと微笑む美しい人。














『ゆっ・・・優菜さん・・・』















そう・・・





突然現れたのは・・・あの優菜さんだった。






しかも変装もせずに堂々と。














・・・どうして・・ここに?・・・












あたしのキョトンとした顔が面白かったのか



優菜さんは ふきだしつつも笑顔で続けた。














『元気だった?』










驚きのあまり言葉がでないあたしは



コクコクと頷くことしかできない。












『そんなにビックリした?』











コクコク・・・














『あら・・・変ね。




司に話しておいたんだけど・・・聞いてないの?』














不思議そうな顔であたしを見下ろしながら



優菜さんは首を傾げる。













・・・聞いて・・・ません・・・








・・・そんなこと・・・









・・・一言も・・・















『仕事でね、しばらくこっちに滞在することになったの。



で・・・今日はオフなんだけどぉ・・・』











・・・オフなんだけどぉ?・・・













その意味深な目。















・・・いったい何を言い出すつもりですか?
























『ふぅ〜快適ねぇ♪』














身体を目いっぱい伸ばしても まだ余るキングサイズのベッド。
















・・・どうして・・・









・・・こんなことに・・・









・・・なっちゃうわけ?・・・















『つくしちゃんも一緒に寝ましょうよ♪』














ホラと言わんばかりに隣りの空間をポンポンとたたく。












『///あっ、えっと・・・///あたしはいいです///』















顔を強張らせながら遠慮する。













・・・だって・・あなたは・・・












・・・女でもあり・・男でもある・・・








・・・バイ・・バイ・・セク・・・












『ほ〜ら、遠慮しないで』












優菜さんに引っ張られ勢いよくベッドに倒れこんだあたし。










あたしの身体は優菜さんの上に重なり・・・







どこから見ても不自然な状態で・・・












・・・心臓に・・・悪い・・・












・・・女として意識していいのか・・・







・・・それとも・・・













そんなときに限って・・・









『・・・なに・・やって・・んだ?』










現れてはいけない人物が姿を現す。











唖然とした顔で ベッドの上のあたしたちを見つめている。















・・・まっ、まっ、まずい・・・















『おっ、おかえり・・・』














声が裏返る・・・







身体は固まったまま・・・動かない。















『あら、司・・お帰りなさい♪





早かったのね』













あたしを抱きしめたまま優菜さんがそちらに声をかける。













『///おっ、おっ、お帰りじゃねーつーの!!!///





///何やってんだ!?おまえら!!!///』















真っ赤な顔で怒鳴り散らす司に















『何やってるって・・・




一緒に寝てるだけだけど・・・






司もいらっしゃいよ。このベッド気持ちいいわよ。





って言っても・・・このベットはあなたたちのベッドだけどね』















サラッと言いのける優菜さんに益々司は興奮してしまう。













『優菜!!!




いい加減、その汚ねー手を離せ!!!』














『もう、司ってばヤキモチ妬きなんだから・・・』














渋々あたしを解放すると




今度は司の腕の中にスッポリとおさまってしまった。









まるでおもちゃを取り上げられた子供のように



あたしを取られないようにと・・・強く抱きしめる。













『なんでおまえが ここにいるんだよ?』












ヤキモチ丸出しの道明寺財閥次期後継者。













『さて・・・どうしてでしょう♪』












ゴロゴロしながら・・・




またまた挑発する一言を平然と発する優菜さん。















『ぶっ、ぶっ殺すぞ!さっさと帰れ!!!





おまえの泊まるところはここじゃねーだろーが!』














『そんなカリカリしないでよ。




昔、同じベッドで寝た仲じゃない♡』













・・・同じベッドで寝た・・仲って・・・













『///バカなこと言ってんじゃねー!///』












思わずその顔を見上げる。








あたしの視線に気づいた司は・・・











『///ちっ、ちがーよ!///』














必死に言い訳をするけれど・・・








しどろもどろで・・・








いつもの俺様らしくない・・・
















『つくしちゃんにもお願いしたんだけど・・・






今夜泊めてね♪






ホテルでひとりきりじゃ つまらないんですもの。





久しぶりだし、パァと飲み明かしましょうよ!





ほら、あなたたちの結婚のお祝いしてないし。





ねぇ、いいでしょう?』










『却下』












『あっ、そ。




ふ〜ん、いいんだぁ〜・・・あのこと つくしちゃんに話しても』








勝ち誇ったような勝利の笑みに 司はハッとする。









『///おっ、おい!こんなときに そんな話するなよ!///』









『何?あのことって?』









『実はね、つくしちゃん・・・』







『///わっ、わかったよ!泊まれ、好きなだけ泊まっていけ!///』










『話せばわかるじゃない。あなたも大人になったのね。






ありがとう、つ♡か♡さ♡』
















彼女は無邪気な笑みを浮かべながら




可愛らしいウインクを添えた。













『たっ、但し!こいつには絶対手出すんじゃねぇぞ!』











以前、あたしのことがタイプだって言ったことを・・・





未だに根に持っているみたい。













『はいはい、わかってますよ。



でも、一緒にお風呂に入るぐらいはいいでしょ♪




身体つきは ほぼ一緒だし。




女同士裸の付き合いしたいもの』











・・・///ちょ、ちょっと 優菜さんっ!///・・・













『///なっ、何言ってんだよ!俺でさえ一緒に・・・一緒に///』












それ以上・・・言葉は続かず・・・











『うふふふ、冗談よ、冗談♪』













からかわれっぱなしの夫。













さすがの俺様もこの人には敵わないみたいね。













優菜パワー本日も全開!







この先の展開は はて・・・いかに?











・・・男×男?それとも・・・女?・・・








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愛のポチをいつもありがとです。



A day of the winterはただ今修正中です。
ホントにホントにゴメンなさい^^;
往復ビンタものですね。



marriage diary2は未修正です。
HPにUPする際修正したいと思っています。




〜Marriage diary 2〜【に】読んじゃう?〜

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おはようです^^

►2008/05/27 09:03 

みなさん、どうもです(#´∀`#)

いつも遊びに来てくださって本当にありがとです♪

多分、更新を楽しみにしていた方も多いと思うのですが

ただ今、長めなおはなし・・・『A day of the winter』を修正中です。

もう少々お待ちくださいね^^;
(明日あたりにはUPできたらいいな・・・と思ってます。まだ未定ですが)





それから・・・

HPにも多くの方に訪問していただき 心より感謝申し上げます。
解りにくい構造でゴメンなさいです。



旧HP時代、0574という二次小説のランキングに参加したことがあるのですが・・・
新しくHPを立ち上げた・・・ということもあり、せっかくなので昨夜0574に登録してみました。
(昔 遊びに来てくださった方にも遊びに来ていただきたいので)
お気に召しましたら愛のポチ宜しくお願いしまする。
今日あたり 本登録になると思います。




言い忘れたのですが・・・

お気に入り(ブックマーク)はHP(http://lovers-kiss.bitter.jp/)でお願いします。

テキストブログ優先UPなのですが・・・
ブログに新しいお話をUPしましたら その前に書いたお話を
HPへ直ちにUPしますので・・・その方が読みやすいかと思います。



それでは (*・ω・)ノ~~~βyё βyё♪


              しゃお☆しゃお









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HP復活しちゃいました^^

►2008/05/24 20:19 

いつも遊びに来てくださってありがとです^^

昨日お伝えしましたが・・・
ようやくOPENにこぎつけることができました♪
これも一重に皆様のおかげです。
皆様のお声がなければ復活はできなかったと思っておりまする。

ただ以前のお話全てUPではありませんので ご了承くださいね。
(5月23日ブログに書いてあります)

あまり手が込んだサイトではありませんが、ごゆっくりどーぞ^^

*久しぶりのHP運営なので、画像に乱れなどあるかとは思いますが
徐々に修正して参りますので宜しくお願いしまする。

それから前回のHPに引き続き、『あしあと帳』も設けさせていただきました。
以前はただのメールのようなものでしたが・・・
今回はリーダーさま(皆様)のちょっとしたプロフィールをカキコできますので
是非あしあとを残してくださいね♪






*サイト名・・・Lovers' kiss〜s☆a☆m〜(←クリックすれば びゅーんと飛びます・別窓)
まだヤフーではサイト検索できません。
Googleなら大丈夫だと思います。

それから拍手コメントありがとうございました^^
すごく嬉しかったです^^


余談で申し訳ないのですが・・・
うちの花里菜が今日初めてひとりで お座りができました^^
感動しちゃいました。


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しゃお☆しゃおのひとりごと

►2008/05/23 18:19 

みなさま、どぉもです^^
いつも遊びに来てくださってありがとうです♪

いやぁ毎日暑いですね。
体調など崩されていませんか?
しゃお☆しゃおは何とか汗だくで頑張っております。


ちょっと前に書いた?(『今日は何の日?』)記事や、『どぉもです(o´д`)ノ"』の記事内に
HP復活のお話を書かせていただきましたが・・・

ようやくサーバーさんを見つけました。
登録はしましたので あとは転送のみなのですが・・・
ただ修正の終わっていないお話もたくさんあるのですよΣ( ̄Д ̄lll)・・・・


特にLight snow〜淡雪・・・本編のみはもう一度修正するつもりです。
(番外編はそのままUPします)

☆修正予定・・*淡雪
         *A day of the winter
         *いつも二人で(A day of the winterの続編)
         *Green wind(第1作目)

全て長めなおはなしです。
red signは修正するつもりは 今のところありません。
ただ番外編のみ修正します。
修正を終えましたら1話ずつUPしますね。


一応こちらのテキストブログが優先にUPしますので
HPはあくまでも『保管庫』と思ってください。



明日あたりOPENできたらな・・・と思っておりまする。
(まだ確定ではありません。あさって、いやもっと先?)


それから、以前のHPアドレスからお越しくださっているリーダーさまへ。
旧HP・SUN AND MOONのHPスペースは 後ほど削除させていただきますので 
ご了承くださいませ。


ところで・・・
お引越し先の件ですが・・・
お知らせしたら みなさま遊びに来てくれますかね(笑)?

こんなにもベラベラしゃべっておいて
こんなことを言うのも何なんですけど・・・ね^^;





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二人だけの夜 (修正しました^^;)

►2008/05/23 10:00 


『どうして起こしてくれなかったのっ!





終電乗り遅れちゃったじゃない!』











真っ青な顔をした彼女が慌てふためく。














『へぇ〜 そりゃ大変だな。






じゃあ、泊まっていけよ』












ソファーでくつろいでいる彼が




余裕の表情で長い足を組みかえる。











まるで 彼女の言葉を待っていたようなセリフで。

















しばしの沈黙。














『仕方ねーだろ?





帰りの交通手段がねーなら そーするしかねーよな?』


















念を押すような言葉と 意味深な微笑みが全てを物語る。
















・・・確信犯・・・














彼女は そう悟った。
















『わざと起こさなかったでしょ!?





もういい!





タクシーで帰るから!!!』














フロアーに置きっぱなしのバックを手にすると





ドタドタと ”如何にも怒ってます”ばりの足音を わざとたてて






エントランスに向かう彼女。











ドアに手をかけようとした数cm手前で 、







「なぁ、ここからだと おまえんちまで かなり金かかんじゃねーの?」と、






彼女の背中に問いかける確信犯。












しかも、「給料日前なんだろ?」と 平気で痛いところをつく。










その一言が ごく一般庶民の彼女に止めを刺した。










そこまで把握しているとは・・・









若き御曹司、恐るべし。

























今日は・・・







NYから帰国したばかりの彼と久しぶりのデートだった。








どこに行こうかと悩んだ挙句 彼女が提案したのは・・・










緑の中にたくさんのアトラクションを抱える郊外の大きな遊園地。








祝日と言うこともあってか、家族連れが目立つ。








長い髪を きゅうっとおだんごにまとめた彼女と、



久しぶりにカジュアルな格好をした彼が 心地よい陽射しの中を



少しだけ歩幅をゆるめながら歩く。








大きな掌の中に小さな掌が すっぽりと収まり 




誰が見ても お似合いのカップルだ。







ただ、すれ違いざま 彼に対して胸をときめかせている女子を除いては。














どんな状況でも楽々眠れるのに、



昨夜は まるで遠足の前日のように なかなか寝付けなかった彼女。









が、しかし・・・








乗り物に乗った途端、遊びモードのスイッチが入ってしまったのか・・・







子供のような はしゃぎぶりで 彼をあちこち連れまわす。








朝方まで仕事をしていたタフな彼も 



さすがにこのテンションの高さには 目が回りそうになった。









彼女に気づかれないように・・・ため息をひとつ。










NY時代から思い浮かべていた理想のデートとは 




あまりにも かけ離れていたせいか、だんだん不機嫌になってくる。









眉間のしわが何よりの証拠。










もっと大人のデートがしたかったんだと・・・彼。

















・・・あぁ!!!ふたりきりになりてー!!!・・・











心の叫び声は彼女に届くはずもない。








ベンチで休んでいても「次は何に乗ろうかなぁ〜♪」





なんて遊園地マップと にらめっこしている始末。














・・・はぁ・・まったく こいつは・・・













大きなため息を吐いていると、





彼の視界に”あるもの”が目に入った。










それを見てニヤリと笑った彼は






「あれ・・・乗ろうぜ」と 遠くに見える”それ”を指差し、






グイグイと引っ張っていく。















形勢逆転。









彼の足は長い。






歩幅を合わせると小走りになってしまう彼女。







彼の目指す場所がさっぱり解らず、とりあえずついて行くことに必死。









そして、スタスタ歩いていた彼の足が突然止まる。








彼女は急停止した彼の背中に見事に激突。










「アイタタタ・・・」と鼻を押さえながら 彼の視線の先を見てみると・・・







そこにはカラフルな色が集まったゴンドラがあった。












彼が選んだのは 数十分間の空中散歩。










ガラス張りの密室に意気揚々と乗り込む彼。








彼女は別にイヤではなかったけれど、




「乗りたいなら最初から言ってくれたらよかったのに・・・」





・・・と、ブツブツ呟く彼女。



















『そういえば・・・昔、乗ったよね・・・』










彼女が思い出したように口を開く。










しかし彼から返事は返ってこない。












「聞こえなかったのかな?」 なんて思いつつ




彼女は目をキラキラさせながら 移りゆく景色を眺めていた。










一方の彼は?







・・・というと。












数年前の光景が脳裏に浮かんでいた。











腸が煮えくり返る思いをした ダブルデート。









今 思い出すだけでも むかつく。










「ダブルデートなんて一生するもんか!」









とあの日 固く誓った。














デートは ふたり。






ふたりきりがいい。







この密室は打って付けの場所だ。



















『こっち来いよ』













隣の空いているシートをポンと軽くたたく彼。








その声の響きは絶対命令。














『///ど、どう・・して?///』











その意味が解ってしまったからこそ、声が上ずってしまうオクテな彼女。








そこに座るってことは・・・






つまり・・・。







想像するだけで顔が赤くなってしまう。







甘甘なシチュエーションは慣れていないのだ。









しかも狭い空間だ。








どう足掻いても 逃げ場所なんてない。







ここから開放されるのは まだまだ先である。








様々が条件が重なって より一層 彼女を緊張させた。







さっきまでのパワーはどこへ行ったのやら?

















『そんなの当然だろ?』











『///べ、別にいいじゃない。




シートが2つあるんだし。



わざわざ、片寄って座らなくても・・・///』













『おまえなぁ〜・・・






そんなにイヤなのか?』

















『///だって・・・///』












『だって・・・?なんだよ』












『///恥ずかしい・・・じゃない///』












頬を赤く染めて俯く彼女。












『まったく・・・しょうがねーな。





じゃあ、俺がそっちに行くから』










ため息をつきながらが 彼がスッと立ち上がろうとすると、








「だっ、ダメだってば!キャー!」








と、斜めに傾いた密室に 彼女の悲鳴がこだまする。














「うるせーな」と耳を押さえながら 身を屈めた彼が 





彼女の隣りにストンと腰を下ろした。














『///も、もう!本当にあんたって・・・///』














ホッペをふくらました彼女が 悠々と座っている彼に





キッっと睨みつけた瞬間・・・











・・・!?・・・















不意打ち。













一瞬で唇を奪われた。













驚きのあまり 硬直する彼女。









まさに、鳩が豆鉄砲を食ったような顔。













大人しくなった彼女から くちびるを離し、








「目ぐらい瞑れよ。





それともキスの仕方忘れちまったのか?」








・・・と クスッと笑った彼。













そして ”改めまして”の 4年ぶりのキス。









それは初めてのキスのように新鮮で・・・







胸がドキドキして・・・









背中に回した大きな手が優しくて・・・






”やっと帰ってきたんだ”って実感して・・・






気づかぬうちに涙が零れ落ちて・・・

















『いつから泣き虫になったんだ?』











零れ落ちる涙をそっと くちびるで拭う彼。












『泣いてな・・・』











どんな強がりを言っても もう遅い。








言葉の続きは彼の”それ”に 再び塞がれてしまったのだから。












これが数時間前のお話。

























そして数時間後の現在。
















『・・・で、どうする?』










すました顔でも 瞳の熱だけは彼女にも伝わっている。











『///どっ、どうするって・・・///』















『泊まっていくんだろ?』














『・・・うん』











返す言葉が見つからず、渋々頷く彼女。









こうして確信犯の甘い罠に まんまとかかってしまったのだ。














『///へっ、変なことしないでよね///』















『変なことってなんだよ?』














『あんたが今考えてること そのままよっ!』


























日本に帰ってきてから 念願の一人暮らしを始めた彼。











一般庶民は一生かかっても お目にかかれない




超高級マンションの最上階。







彼がここを選んだ理由はただひとつ。






愛する彼女と のんびり過ごすため。












彼女がここを訪れるのは まだ2度目。







初めて来た時は あまりにも凄すぎて 言葉が出なかった。














日がとっぷり暮れるまで遊園地で遊んだふたり。







・・・といっても、強制的に付き合わされた彼。











遊び疲れたのかマンションに到着するなり 




あっという間に眠ってしまった彼女。








そんな彼は彼女を起こすこともなく・・・





(正確には・・・最初から起こすつもりは 更々なかったのだが)





隣りの書斎で やり残していた仕事を片付けていた。


















彼女は窓際に立ち 都内の夜景を見下ろしている。









その横顔は凛としていて美しい。









逢えなかった数年間を悔やみたくなるぐらいの変貌ぶりだ。









心配性な彼は渡米中に、









「あいつに近づく 虫けらども (もしくは、ヤローども) がいたら 絶対に追い払え!」








と F3命じていたこともあり、それが功を奏したのか、大きなトラブルもなく







現在に至るのであるが。

















しかしその活動を怠けていた人物が約1名。











世の中で最も 彼がライバル視する男。









その男の名・・・








花沢類。









未だにふたりは 仲が良い。









自分の彼氏が渡米中にもかかわらず、彼女は自称・友人と名乗る男を






平気で家に上げてしまう始末。










彼女と自分は心が通じ合っていると 解ってはいるものの、







「まだ心のどこかで あいつ(自称・友人と名乗る男)を想っているのだろうか?」









・・・と 勘繰ってしまう彼。














だから、今日こそは・・・







いや、今夜こそは 彼女の本心を確認したい。











・・・確認しなければ つまんねー人生になっちまう。










それは俺様のプライドが許さない・・・











と、拳を握りしめ 彼は気合を入れた。























こうして二人きりの夜を過ごすのは




N.Yに旅立つ前の小旅行以来だ。















『・・・逢いたかった』













そっと 彼女を後ろから抱きしめる彼。










優しく・・・








まるで神聖な宝物に触れるように。















『俺がいなくて寂しかったか?』












かすれた声で 耳元にそっと囁くと、





彼女は恥ずかしそうに コクリと頷いた。











『ずっとこうしたかった・・・』













その甘い囁きが余計に彼女を刺激する。








心臓の音が聞こえてしまうかと思うぐらいに。












彼もそれを感じているのか・・・






愛おしそうに 白く澄んだ うなじにキスを落とす。








吐息がかかるだけで





足がガクガクと震えてしまいそうになる彼女。









そして気持ちを確かめるべく、





彼女の しなやかな身体に彼の手が伸びる。















『ちょっと・・・待って・・・』











と、その腕から すり抜けようとする彼女。














『イヤだ』












『お願い・・・』














『4年間も我慢してたんだ・・・






わかるだろ?』











真剣な眼差しで 彼女の両肩をグイっと掴む彼。












解っている。









解っているからこそ。













『だから そのまえに・・・渡したいものがあるの・・・』












『後で・・・いい』













『今、渡さないと 後悔すると思うから・・・』















『後悔・・・?』















『うん』














『おまえが・・・?』















『あんたが』














彼女は何やらポケットからゴソゴソと取り出し、





そっとそれを差し出した。














『なんだよ、この汚ねー紙切れは?』











それは 小さく何重にも折りたたまれていて






持ち歩いていたせいか、ボロボロ。










・・・というより、ヨレヨレだ。










それが何なのか 知る由もなく、





その紙切れを面倒くさそうに広げると、一瞬にして彼の顔色が変わった。











信じられない表情で ずっとその紙切れを食い入るように見ている。












『・・・マジ・・・で?』

















『///うん///』

















『ずっとこれを 持ってたのか?』











その声は少しだけ震えていた。












『うん。








ホントはね・・・





この前 渡そうと思ったんだけど・・・





ほら、みんながいたでしょ?





えぇーっと・・・







だから、つまり・・・その・・・







・・・受け取ってくれる?』














上目づかいで 見上げる彼女に、










「当たり前だろーが!」









・・・と 満面な笑みで抱き寄せた。













・・・そして興奮冷めやらぬすきに













彼女の身体がふわりと宙に浮いた。














予想もしていなかった彼の行動に彼女は唖然。












『下ろして!下ろしてよ!




こんなの恥ずかしっ・・・』











と、彼にしてみれば 無駄な悪あがき。






そんなことしても もう手遅れだというのに。









紙切れ1枚と、上目遣いだけで





猛獣のハートに火をつけてしまったのだから。





(実際は、ハートではなく、身体・・・なのだが)












そのまま 彼女を抱きかかえ、奥のベッドルームへと入っていく彼。







その足どりは軽い。

















4年前、NYに渡る前日 彼が彼女に渡した1枚の婚姻届。










その紙切れが4年という 長い時間をかけて 





再び 彼のもとへと舞い戻ってきた。













「今夜は眠らせてはもらえなそう」








・・・と心の中で苦笑する彼女。















彼の甘い囁きを聞きながら・・・















二人だけの夜が始まる・・・


























________数分後。













『おい、寝るな!









寝るんじゃーねーよ!







お楽しみはこれからなんだぞ!!!』











彼の叫び声が 彼女に届いたのかは










また別のお話。








Fin







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いつも愛のぽちをありがとです^^

多分HP復活しましたら このランキングも外させていただくことになると思いまする。



*A day of the winter更新じゃなくてごめんなさい^^;

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A day of the winter 1

►2008/05/21 10:19 

『つくし?



ねぇ、つくしってば!』







ホッペタをふくらませた滋が



ただ一点だけを見つめ さっきから一言も発していない



つくしの顔を覗き込んでいる。











その呼びかけに ようやく我に返ったつくしは



周りの視線を感じつつ・・・










『え?





あ・・・ごめん。







え・・・っと・・・何の話だっけ?』








と くちびるを尖らせた滋に首を傾げた。








どうしてそんな顔をしているのかさえ



理解できずに。








滋は両手でつくしのホッペタをつねりながら






『旅行よ、りょ・こ・う!!!』





と 何も聞いていなかった その顔を揺さぶった。











『イタタタタ・・・




滋さんイタイよ』











顔をしかめながら その手からようやく逃げ出し、




曖昧に聞いていた話をようやく つくしは思い出した。











『・・・あ、えっと・・・





卒旅の話だったよね。





バイト休めるか まだわからないけど・・・






何とか店長にお願いしてみるよ』













『ダメダメ!絶対休んでよ!






つくしの卒旅なんだからねっ!』











鼻息を荒くしながら 立ち上がった滋の迫力におされ 





黙ってコクコクと頷いた。












つくしにとって学生生活最後の冬休み。









みんなで卒業旅行をしようと滋が提案したのだ。







卒業旅行と言っても すでに滋たちは学生生活を終えているのだが。








”所詮、滋の退屈しのぎだ” ということを





周りの仲間たちは知っているので あえて口出し しない。













いつものメンバーが久しぶりに美作家に集まり、




母親お手製の甘〜いケーキをいただきながら テーブルを囲んでいた。








最近のつくしは話をしていても どこか上の空。






話をすれば 空元気。







その原因はただひとつ。








そんなつくしを励ます意味で企画したのだが(←滋の正当な言い訳)、





肝心の主役はあまり乗り気ではなさそうだ。











『あ、もうこんな時間!



 ゴメン、あたしこれからバイトなんだ』











『えぇ?もう帰っちゃうの〜。





せっかくみんな集まったのに。




卒旅の話も終わってないよ!』












バイト漬けのつくしをやっと捕まえたというのに、



30分で帰ろうとする その態度に 滋は大いに不満なのだ。










『おまえ働きすぎじゃねーのか?




少しは休んだらどーだ?』










帰り支度を始めるつくしに あきらがそっと声をかける。









マダムキラーは相変わらずだが、仲間を大切に思う気遣いは



昔から変わっていない。












『うん、でも・・・行かないと。




今日あたしが抜けると大変なんだよね。







じゃあ、ごちそうさまでした。




お母様に”美味しかったです”って伝えて』









『・・・あぁ』








絶対言うもんかと 心の中でポツリと呟くあきら。





そんなこと言ったら 毎回食べさせられるのがオチだからだ。




食べないと わんわん泣くし。




本当に手に負えない子供のような母親なのだ。











『じゃあ、また』










つくしは不満そうな顔をした仲間たち(正確には約1名)に笑顔を残し、





部屋を出て行った。




















『先輩・・・





かなり重症ですね・・・』










重苦しい雰囲気の中、桜子が口を開いた。










『司、どうしちゃったんだろ。





帰ってくる気配すらないじゃない。




もう4年過ぎてるのよ!






正確に言えば5年よ!






あきらくんには連絡ないの?』













『あぁ、まったく。





こっちから連絡しても 全然連絡取れねーんだよ。






ホント 何やってるんだかアイツは・・・』












『やっぱり・・・あの婚約話って本当なんですかね。





先輩あの噂以来、無理してるって感じだし・・・』









『昔みたいに パワー炸裂しなくなったしな』











『そうそう、合コン誘っても来ないし・・・』












『ごっ、合コンって おまえら!




まだ そんなことやってんのか?』











『うん。どーして?』











『牧野を合コンになんて誘ったら、





あの猛獣が何をしでかすか わかんねーだろ?』












『な〜んだ、そんなこと。





別にいいじゃない。






あんなに ”つくし、つくし” だったのに





今じゃ放ったらかしなんだよ?






たまにはね、つくしも息抜きしたほうがいいのよ。






って、いうか・・・もしかして・・・






あきら君も誘って欲しいの?』












『ばっ、バカなこと言ってんじゃねーよ!





俺はお子ちゃまみたいなことは しないつーの!』










『美作さん、そんなに興奮しないでくださいよ。




ホラホラ、滋さんも』









こういう時 一番大人なのは1番年下の桜子だ。












『それにしても牧野のやつ、痩せたと思わねーか?』








ふたりの漫才のような受け答えを聞き流しながら





総二郎が口を開いた。










『そーだな・・・言われてみれば・・・





痩せたっていうか、やつれたつーか。




あいつ ちゃんと食べてるのか?』










さっきまで元気だった滋の顔色が



あきらの言葉で 急にくもりはじめた。









そして深いため息をひとつすると




重い口調で『実はね・・・』と語り始めた。












『この前一緒に食事してたんだけど、




ちょっと気になったことがあったの』













『気になったって・・・どんな?』









総二郎がすかさず問いかける。












『う・・・ん。






食事の途中で 何度か席を外すの。






しばらくして待ってると真っ青な顔で戻ってくるのよ。






どこか具合悪いの?って聞いても






「大丈夫、なんでもない」の一点張りで・・・』












『えっ、滋さんも!?』








さっきまで冷静だった桜子が驚きの声をあげた。









やがてふたりの話が核心に迫ったとき、



あきらの背後に人影が。












『うっ、わぁ!ビックリさせんなよ。





おまえ寝てたんじゃなかったのか?







・・・って、どこ行くんだよ!』













黙って部屋を出て行こうとする その背中を呼び止めた。













『ソファー変えたでしょ?』











『へっ?





・・・あぁ。





最近傷んできたしな』









よく解らない問いかけに 素直に答えるあきら。











『やっぱり。




前のほうがヨカッタよ。






寝心地悪いから帰るね』











あくびをひとつしながら 「またね」と手をあげ出て行く親友。







呆気にとられる仲間たち。









・・・『まったく肝心なときによく寝られるよな』・・・







口には出さなかったが ここにいる誰もが心の中で呟いた。













『はぁ〜・・・





これじゃ、卒旅どころじゃないですよね・・・』










『あんな調子だしな』












『あっ!!!』











滋が何かを思い出したように両手をパチンとたたいた。












あまりにもその声が大きかったせいか





仲間たちは驚いたように目を見開いている。










『なんだよ、いきなりデカイ声だして』







総二郎が呆れ顔で滋を見ている。













『うふふふ・・・





いいこと思いついちゃった♪』












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あとで手直しするかもです^^;




〜続きよんじゃう?〜

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A day of the winter    序章

►2008/05/20 10:22 

背中まで伸びた髪が・・・





逢えなかった時間の流れを感じさせる。






鏡に映った自分の顔がやけに悲しく見えた。






そして・・・






寂しさを痛感しながら目覚める朝。







いつものようにバイトに出かけ、いつものように笑い、



逢えない寂しさをごまかしながら 今夜も体を丸めて眠る。









あとどれくらい同じ夜を繰り返せばいいのだろう。





あとどれくらい自分の気持ちを押し殺せばいいのだろう。











今、何してるの?







風邪ひいてない?






ちゃんと寝てるの?







ワガママ言ってない?










そんな些細な事も聞けずに・・・





また自分の中にしまい込む。














約束の4年が過ぎてもまだ帰ってこない相手を、




このまま待ち続けてもいいのかと・・・





もう一人の弱い自分が問いかけてくる。









何も変らぬ日々を過ごしていると・・・




周りから置いていかれるような衝動にかられ、





彼の名前がマスコミで騒がれる度に、自分とは程遠い世界の人のように感じてしまう。











胸元に光るこの「カタチ」だけが



不安に押しつぶされそうな自分を支えている。






この「カタチ」がなかったら、今頃自分はどうなってただろう。









繋いだ手と手・・・





鼻先をくすぐったあのコロン・・・





温かい胸・・・






何度も重ねた・・キス・・・





プロポーズの言葉・・・







あんなに色鮮やかだった世界だったのに・・・






今では遠い記憶。








アイツはあたしのこと まだ好きでいてくれてるのかな?









アイツの未来にあたしは居るのかな?









夢の中でもいいから・・・






一瞬の幻でもいいから・・・








逢いたい。








逢いたいよ。












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心、ほどいて・・・第22話(リレー小説・しゃお☆しゃおラスト)

►2008/05/18 07:27 








・・・身体に残る無数の傷痕と心の傷は


自然に消えていくまで どれくらいかかるのだろう・・・








深く刻み込まれた傷痕をそっと撫でながら ふとそんなことを思った。








必死に自分を守ろうとしていた日々・・・




幸せを手放すことを恐れていた日々・・・




過ぎ去った時間は二度と戻らないけど・・・




今度こそ孤独に負けたりしないから・・・




同じ過ちを繰り返すことはしないから・・・




もう一度この手を繋いで欲しい・・・




決してそれは幸せにして欲しいからじゃない・・・




アンタを幸せにしたいの・・・




アンタの太陽になりたいの・・・








この願いを・・・受け止めてくれますか?
















『道明寺、迎えに来て・・・待ってるから。



牧野つくし』



たくさんの想いをこめて・・・小さなボタンを押した。





たったこれだけのメールを打つだけで・・・指先が震えた。



まるで初めて愛の告白をする少女のように・・・





























胸の上に読みかけの本を開いたまま ソファで眠る彼にそっと近づく。





少し開いた窓から 心地良い風がサラサラの髪を撫でていく。




昔と少しも変わらない無邪気な寝顔に




思わず笑みがこぼれてしまうのは母性本能なのかな?





あの時、手を差し伸べてくれなかったら、




今のあたしはここにはいなかったと思う。






愛する人の気持ちも知らないまま、地獄の世界に落ちていたかもしれない。




いつだってあなたはそばにいてくれた。




無償の優しさを与えてくれた。









・・・弱いあたしを救ってくれてありがとう・・・





・・・あたしはもう大丈夫だよ・・・












『ありがとう・・・花沢類』











ささやかなお礼をこめて柔らかな頬にキスを落とした。













『・・・う・・・う・・・ん・・・』












小さな反応を示す花沢類に 目を見開くあたし。











・・・///きっ、気づいちゃったかな!?///・・・







・・・///どっ、どうしよう!!!///・・・












あたふたしながら 向い側のソファに腰をおろし、




何事もなかったようにテーブルに置いてあった本を手にして、




熱く火照った顔を 咄嗟に隠した。






感謝のキスとはいえ、



大胆な行動をしてしまった自分を とても恥ずかしく思えた。








興奮している鼓動を 落ち着かせようとするけれど、



これが結構難しかったりする。













『・・・まき・・・の?』








------びっく〜ん










///まずいっ!起きちゃったよ///














『///なっ、なに?///』












・・・///こっ、声が裏返っちゃう///・・・










必死に平常心を装うあたしは、



本を顔に近づけたまま 花沢類の顔を見ることが出来なかった。








そんなことを知ってか知らずか、



あたしの顔を覗き込みながら眠そうな声で・・・







「その本・・・おもしろい?」と声をかけてきた。








一行も読んでいないあたしは 必死にコクコクと頷く。











『ふ〜ん。




でも、ひとつだけいいかな?』











『///・・・なっ、なに?///』











『さかさま・・・』












『・・・さか・・さま?』











『本が逆さまなんだけど・・・』










『えっ・・・///あっ!///』










・・・///うっそ///・・・




・・・///全然気づかなかった///・・・








慌てて本を正常な向きに直すあたしに、





「わかりやすいな、相変わらず・・・」と、くすくす笑いながら





あたしの隣りに腰を下ろす花沢類。









・・・///あのぉ・・近いんですけど///・・・







-----その距離数わずか15センチぐらい!?








・・・///心臓に・・悪い///・・・













『キスは・・・こっちにしてくれないとダメじゃん?』









自分の唇を指さして、あたしを覗き込むその表情はイジワルだ。







顔が一気に熱くなる。














『///もしかして、タヌキ?///』









『くっくっくっ・・・』










悪ガキのように満面の笑みを浮かべる類。










『///もぉ!!!///』












『一途な牧野も・・・とうとう浮気しちゃったねぇ』











『///だ、だから、ちがうってば!///』










ムキになったあたしに・・・












『よかった』










さっきまでイジワルだった花沢類の声が 急に穏やかになる。












『・・・?』










その意味が全然解らなくて首を傾げたあたし。












『昔の牧野に戻ったね』











・・・花沢・・類・・・










『その様子だと・・・




もう決心したの?』









ふいにあたしを抱きしめる花沢類。







その胸は温かくて優しい。







ずっと堪えてた涙が急に込みあげてくる。










『・・・うん。決めた』








・・・そう、あたしは決心した。もう一度、道明寺に向き合おうと・・・









『もう、俺がいなくても大丈夫だよな?』










『・・・ん』









・・・ダメだ・・涙が溢れて・・止まらない・・・









そんなあたしの涙を拭いながら、









『もし、幸せにならなかったら・・・そのときは・・・』









・・・その・・時は?・・・







その声であたしはゆっくり顔を上げると



花沢類は小さく首を横に振り、『いや・・・いいんだ』と




その先の言葉をのみこんだ。












言わなくてもわかるよ・・・花沢類。




もしかしたら あたしの自惚れかもしれないけれど・・・







その気持ちだけであたしは充分だから・・・




今まで本当にありがとう。








花沢類・・・





アンタの存在はこの先ずーっと あたしにとってスペシャルだよ。






























牧野が笑っている。







帰って来た・・・








向日葵のような笑顔の牧野が帰って来た・・・







俺の目の前で笑うのは、まぎれもなく自分を取り戻した牧野だった。













日本に連れ戻してからというものの、




泣きだしては暴れ、暴れては自分を傷つける・・・





そんな毎日の繰り返しだった。








俺自身、「もうダメか・・・」と思ったことも




数え切れないほどあった。








そんな不甲斐ない自分を何度も責めたりもした。







今こうして、また笑顔を見ることができるなんて・・・




本当に夢のようだよ。








でも、とうとうこの日がきてしまったんだな。









ずっと待ち望んでいたことなのに・・・





急に切なくなってしまう。






どんなことがあっても・・・






牧野を救って、司に返すという使命感があったはずのに・・・





このままでもいい・・ずっと手元に置いておきたいという





欲張りな自分がいつしか存在しているなんて・・・






「まったく、俺ってやつは・・・全然成長してないな・・・」





・・・と都合のいい自分に思わず苦笑してしまう。









それだけ、愛してるって証拠なんだろうな。









でも、もういいんだ。






牧野の笑顔が見られれば・・・






それでいいんだ。









俺は見送る男でいい。






愛する女の幸せを





この目で見届けられるだけで幸せなのだから。








それに・・・






最後にいいもの貰ったし。








「タヌキ」になって良かったよ。









・・・このぐらいのご褒美はいいだろ?・・・司・・・
































『花沢類・・・あのね・・・お願いがあるの』









少し照れくさそうに俺を見上げる牧野。











『お願い?』













・・・その上目遣い、俺でもヤバイぞ? 




これが司だったら 間違いなくその場で押し倒されてるよ・・・











『・・・髪をね。




髪を・・・切ってほしいの』










はにかみながら・・・そっと髪に手を伸ばす。







ここに来てから一度も髪を切っていない 艶やかな黒髪。











『いいよ』














俺は素直に快諾した。









こうして髪を切るのも・・・触れるのも・・・





もしかしたら これが最後になるかもしれない。






そう思うと少し寂しいけど・・・




髪を切ることで、今までの自分とサヨナラしたいというのなら





喜んで引き受けるよ。














牧野、おまえなら大丈夫だよ。




俺がいなくても ちゃんと前を向いて歩いていける。







愛する男のもとへ真っ直ぐ歩いて行くんだ。







もう二度とその手を離す